債務整理や過払い金請求・相続の無料相談は札幌市の坂東法務事務所

無料相談・お問い合わせ

フリーダイヤル

新着情報

自己破産の一風景

今回は自己破産・免責まで流れを当事務所で受任した中から紹介させていただきます。

 

1.無料相談
ある会社員をされている方が月々の返済が難しくなって当事務所へ駈け込んで来ました。普段は事前に電話やメールで予約を入れてもらってから無料相談をさせていただくのですが,ときどきこのような方もいらっしゃいます。お話を伺うと借入れの限度額を超えてしまい数ヵ月間返済を延滞しているため,複数の消費者金融から一括返済を求められているとのことで,結果的に借金のほとんどをパチンコやスロットにつぎ込んでいました。

 

2.債務整理の検討
最初に判断するのが,借金の総額から任意整理をすることができるか否かです。通常,まずご相談者の収入と支出の状況を伺います。このときに無駄な出費について厳しく指摘させていただくことも多々あります。ご相談者には耳が痛い話かも知れませんが,借金生活から抜け出すには避けて通ることはできないため,私も心を鬼にして指摘させていただきます。そして,月々の支払いに充てることができる原資を確定させて,返済期間を3年間の36回で分割返済ができるかどうか判断させていただきます。このとき長年の経験から債権者によっては長期の分割返済に応じてもらえることもあるため,それも加味して判断します。しかしながら,この方の場合には分割での支払いがほぼ難しかったため,自己破産の説明に切り替えることにしました。

 

3.受任及び債権調査
借金が膨らんだ理由について伺うと,当初は生活費が足りなくなってしまったため,次々と借入れて,次第に返済をするために借入れをするようになってしまったとのことでした。自力での解決が難しいと判断したため,家計の見直しをして確定させた原資を債務整理の費用として,毎月分割で入金していただくことを条件に受任させていただきました。ただし,この段階では解決方法を分割返済(任意整理)にするか,自己破産にするかは最終的に確定させないことにしました。何故なら過去にグレーゾーン金利で借入れをしていて,利息制限法を超える利息を支払っている場合もあるからです。実際に相談時には明らかに自己破産しか解決方法がないように見えたのですが,債権調査をしてみると借金がなくなって過払いが生じていた場合もあるからです。残念ながらこの方の場合には,見立て通り自己破産しか解決方法がありませんでした。

 

4.自己破産の準備
債権調査が終わったため,再度依頼者と面談させていただきました。まず指摘したのが取引履歴を見る限り,生活費が足りなくなって借金をしたような借入れの仕方ではなかったことです。そのため事前に連絡して持参していただいた通帳を見ながら,借入れをした当時の収支状況から生活費は十分収入から賄えたはずだと指摘しました。すると,依頼者が当時の状況を少しずつ思い出してパチンコやスロットに使ったと話し始めました。私はこの依頼者にどうして安易に借入れをしてまでパチンコやスロットをしてしまったのか,このような自分勝手な借入れでカード会社が本当に許してくれるかどうかはわからない,裁判所から免責をもらうことは難しいかも知れないと厳しく話をしました。依頼者にもう一度借金が膨らんだ原因を自覚していただき,同じようなことを繰り返すことがないようにしていただくためです。その後,毎月家計簿をつけてもらい提出していただくことにしました。不必要な支出があればその都度指摘して,時間をかけてお金の使い方を徐々に修正していただきました。

 

5.裁判所への自己破産の申立て
自己破産の費用の入金が完了して家計の修正もほぼできたため,必要書類を揃えて裁判所へ申立てを行いました。申立てを行うと,裁判所は申立人(依頼者)が本当に支払い不能か否かを審査します。また,申立人の財産状況を確認して裁判所が財産ありと判断すると,破産管財人を選任して財産を現金に換えて各債権者へ債権額に応じて配当する手続きをすることになります(これを管財事件と言います)。本件に関しては,裁判所が申立人に財産がなく支払不能と判断されました(これを同時廃止と言います)。

 

6.免責不許可事由の審査
次に裁判所は,申立人に免責を許可すべきか否かを審査します。破産法はおおむね以下の類型で免責不許可事由について規定しています。なお,この審査についても裁判所は必要と認めると,破産管財人を選任して調査をする場合(管財事件)があります。
①債権者を害する目的で財産を隠したり,不利益な処分をしたりして財産の価値を不当に減少させる行為をした
②破産手続の開始を遅らせる目的で著しく不利益な条件で債務を負担したり,商品を買い入れて不利益な条件で処分した
③特定の債権者へ特別の利益を与える目的や他の債権者を害する目的で担保権を設定したり,弁済などをした
④飲食,買い物,ギャンブルなどで財産の浪費をした
⑤破産手続開始の申立てから1年前の間にすでに支払いが困難になっているのに,それを隠して借り入れなどをした
⑥財産状況に関する書類や物件を隠した
⑦特定の債権者を意図的に申告しなかった
⑧裁判所の調査に対して説明を拒んだり,虚偽の説明をした
⑨不正の手段によって破産管財人等の職務を妨害した
⑩過去に自己破産や給与所得者等個人再生をしてから7年を経過していなかった
本件に関しては,免責不許可事由の類型④に該当していました。そのため,事前に申立人(依頼者)から裁判所に裁量免責を求めるための資料の提出や事情の聞き取りをして,裁判所へ丁寧に説明をしました。幸いにも裁判所から無事に免責許可決定をいただきました。依頼者は借金のない新たな生活をすることができるようになり,借金がなくなって生活が楽になった,坂東さんに相談して良かったと言っていたのが印象に残っています。借金でお悩みの方は,まず当事務所の無料相談を受けてみてはいかがでしょうか。