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原本、正本、謄本・・・の違いは

以前のニュース

 

で、「なお、許可を得て審判書もアップしておきます。
(当初うっかりして謄本を添付して法務局から指摘を受け正本と差し替えました (・ω<))」
と書きましたが、では原本、正本、謄本等の違いはどこにあるのか、普段はあまり意識しないと思いますが整理しておきます。

 

1 原本

一定の内容を表示するため、確定的なものとして作成された文書です。謄本・抄本などのもとになる文書。いわばオリジナルである文書をさします。当事者が調印した契約書は原本となります。
2  写し
写しとは、原本のコピーです。通常の契約書では、原本とその写しの2種類があるだけです。なお、昔と違って、写しといっても、コピー機などで原本とそっくりに複写できるので、写しが存在すれば、原本の存在が相当な蓋然性をもって示すことができます。ただし、訴訟では証拠書類は原則として原本を用います。
3 謄本
謄本とは権限のある公務員が原本と相違ないことを認証した書面で、原本の内容を全部写して作ったものをいいます。戸籍謄本・登記簿謄本などで馴染みがあるはずです。ただし、近年は、登記簿謄本は全部事項証明書と呼ばれています。
4  抄本
抄本は、謄本の一種です。原本の内容を一部のみを写して作ったものを特に抄本といいます。 例えば住民票謄本と言えば世帯全員ですが抄本と言えば世帯一部になります。戸籍も同様です。
5  正本
裁判所書記官・公証人など権限のある者が原本に基づき作成する謄本の一種で、原本と同一の効力を有する書面をいいます。
裁判の勝訴判決にもとづいて強制執行する場合は、判決の正本を使うことになっています。公正証書に基づいて強制執行する場合も公正証書の正本を使います。判決や公正証書の原本は裁判所や公証人役場に保管されていて持ち出されないものだからです。

 

登記実務では、公正証書遺言の内容を実現する場合は、公正証書遺言の正本を法務局に提出する必要があります。公正証書遺言を作成した場合には、原本を公証役場が保管し、正本と謄本が交付されます。(冒頭の特別縁故者に対する相続財産分与の審判に基づく登記も同様に正本の添付が必要でした。 )

この場合、正本は遺言執行の際に必要となることから、遺言執行者の定めがあれば遺言執行者が保管し(当事務所に依頼された場合当職が遺言執行人になる場合が多いので当職が保管することになります)、謄本は遺言者が保管しておくとよいかと思います。この場合の謄本は、遺言内容の確認のために交付されるものですので、遺言内容を実現する効力は法律上ありません。

 

最後にこの点、ご注意下さい。