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遺言の限界を超える信託とは(1)

信託とは何か~その1

今回は、シリーズで信託についてアップしていこうと思います。

(1)信託の起源

中世ヨーロッパで十字軍に参加する兵士が、自宅に 残る家族のために、財産を信頼できる友人に託して運用してもらっていました。

その運用益を生活費として残された家族に渡すという契約を行ったのが、信託の起源といわれています。

紳士と紳士の固い信頼関係に基づく契約。英語では、信託のことを「Trust」=「信頼」といいます。

 

(2)旧信託法の信託の定義

・「委託者」が所有している資産を、形式的に「受託者」に移転しします。

・「受託者」は、その資産を信託の目的に従って運用、管理及び処分等を行います。

・「受益者」は、その運用益から配当を受ける契約を締結します。

「委託者」→「受託者」   →「受益者」(所有権移転) (運用益を配当)

 

(2)旧信託法の信託の考え方

・「目的信託」は、認められず「委託者」「受託者」「受益者」の存在と特定が必要でした。

・「自己信託」は、認められず、少なくとも「委託者」と「受託者」は、別個であることが必要でした。

・「家族信託(民事信託」は、基本的に認められず、受託者が免許をとって「業」として信託を受託しなければなりませんでした。

 

(3)改正信託法の信託の考え方

改正信託法では、下記の様な信託も可能となりました。

・受益者連続型信託=世代間を超えた相続も可能となりました。

・「委託者」=「受託者」=「受益者」がそれぞれ同一人物である自己信託も可能となりました。

・目的信託。つまり、受益者が現に特定していなくても、たとえば「交通遺児のために」という信託も可能になりました。

以上のように、規制の多かった旧信託法時代と異なり、自由度の高い信託の設計が可能となりました。
 

(続)